【黒石市】倉庫から目指す新しいビジネスモデルの形 古着とヴィンテージ雑貨の「FESTINA LENTE」
2021年9月、黒石が誇るこみせ通りに古着とヴィンテージ雑貨をWEBショップで展開している「FESTINA LENTE(フェスティナレンテ)」の倉庫&作業場が公開されています。「FESTINA LENTE」はラテン語で”ゆっくり急ぐ”という意味。ショップロゴも”ゆっくり急ぐ”を模したカタツムリとウサギになっていますよ。店主の上奥ご夫妻は、2015年5月に東京都神保町で同店をオープンされました。ご主人の啓さんは埼玉県出身。奥様の志稀さんは弘前市出身で、お二人とも古着のバイヤーをされていたのがご縁でご結婚。子育てをする場所を考えた時に、都心よりも故郷でという思いから出産後の2019年に弘前市へ移住されました。移住してからも店舗を構えたいと、弘前市を中心に物件を探されていましたが、なかなか希望に叶うものがなくWEBショップとして営業を続けてこられました。そんな中、ご友人の紹介で候補に上がったのが、黒石市のこみせ通りにある旧ストゼンビルでした。ストゼンはこみせ通りの中心部分にあり、黒石市民お馴染みの伝統工芸品を販売するお店でしたが、閉店後は空き店舗となっていて、地元住民からはランドマーク的な場所にお店がないのが寂しいという声も聞かれていた場所だそうです。
倉庫&作業場として営業されている理由を上奥ご夫妻に伺いました。「建物の構造上、倉庫ならではの無骨な雰囲気など良い面と、断熱のことやドアがないなど、これから考えて行かなければいけない部分もたくさんあるので、買い物できる倉庫としてオープンすることにしました。ゆくゆくはお店として営業していくことも考えながら、この冬はアポイント制で営業しています。」
倉庫の為、毎日決まった時間に営業しているものではなく、あくまでWEBショップに掲載する商品のストック管理や商品画像の撮影場所として使われていますが、神保町で営業されていた時を彷彿する素敵なセンスで飾られた倉庫なので、通りかかった方がお店と間違って入って来られる事も。WEBショップではどうしても叶わない、実物を見られる場所としても予約制で見学受付されています。
ストゼンビルの半分は一級建築士の古川さんが建築事務所&フリースペースとして営業されているゲンジアーキさんがあり、残りの半分がFESTINA LENTEさんの倉庫&作業場になっています。ゲンジアーキさんのフリースペースでは、パソコンを持ち込んで作業したい方、街歩きの休憩をしたい方など誰でも利用できるようになっていますので、FESTINA LENTEにお越しの際には、ぜひゲンジアーキさんにも立ち寄ってみるとノスタルジックな建物も満喫できます。倉庫からWEBショップと店舗のいいとこ取りを目指した新しいビジネスモデル。ぜひ、WEBショップ・倉庫のどちらもご覧になってみてくださいね。旧ストゼンビルはコチラ↓
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