【弘前市】暑い夏を涼しく演出してくれる美しい津軽びいどろの色の世界

皆さんご存知の津軽びいどろ。作っているのは、本州最北端のガラス工房「北洋硝子」。現在のような日用品や工芸品を作るようになったのは、最近の事。以前は、漁師さんが漁で使う浮玉を製作していました。当時はたくさんの同業他社がありましたが、北洋硝子製は他社製品より厚みが均等で水圧にも強く丈夫だと全国から注文が入るようになり、1973年には業界シェアのトップになりました。

津軽びいどろ1

しかし次第に浮玉はガラス素材から樹脂やプラスチックに変わり、浮玉の代わりに食器や花瓶などの日用品の生産を始めるようになりました。東京や大阪などガラスの主要産地から色ガラスを取り寄せて色つけをしていましたが、手間がかかるとして職人が試行錯誤を重ねながら色ガラスを作ってしまおうと開発を始めます。

津軽びいどろ2

ある日、1人の職人が七里長浜を散歩していたところ、足元の砂に視線がいきました。その時これを使ってガラスが作れないかと考え、試しにこの砂を加えてみたところ、見事に透き通った深みのある緑色になったそうです。これが、偶然からできた「津軽びいどろ」の起源。

津軽びいどろ4

その北洋硝子が「夏これくしょん企画展」を2021年7月25日まで藤田記念庭園 クラフト&和カフェ匠館で開催しました。どれも美しい色合いで、見ているだけで涼しくなるような気がしました。珍しいものでは、金魚鉢や蚊取り線香置きなどもありましたよ。北洋硝子公式ホームページからも購入できます。

津軽びいどろ5

また、クラフト&和カフェ匠館内では、通年で弘前工芸舎 会員の作品が展示販売されています。弘前工芸舎とは、津軽を中心とした伝統工芸士・クラフト作家などが『工芸的土壌の豊かな地域で工芸に関わる多様な人々が連携し、地域の産業、文化を支える工芸の在り方を探り、その発展、向上のための活動を実践する団体』として約50年前に立ち上げた団体です。2021年7月27日(火)〜8月25日(水)までは、弘前工芸舎 夏限定企画展が開催されます。津軽の美しい風土に育まれた工芸品を展示・販売します。伝統の技と新しいデザインの品々をお楽しみください。

弘前工芸舎

藤田記念庭園(旧藤田家別邸 考古館)はコチラ↓

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