【弘前市】長く世代を超えて愛される職人の手仕事を伝えるWEBショップtalvikki
フィンランド語で「雪の子ども」を意味するというtalvikki。青森のあけびかごを中心とした、作家さんの器や、ロシアの白樺のかごなどを扱うWEBショップです。地元のものを扱い・地元在住なのに、どうして実店舗を持たずに営業されているのか気になり、オーナーのハセベ ミキさんにお話を伺いました。
以前はカメラマンをされていたハセベさんは結婚を機に職場を退職し、転勤族のご主人と1年〜1年半ごとに北海道〜東北各地を転々としていたそうです。ハセベさんは「引越しの荷解きをして、仕事を探したら、また荷造りしてという繰り返しでした。このままでは勤められないと感じ、場所に関わらずできる仕事がしたい。」と、WEBショップをオープンする事にされたそうです。
「最初は北欧雑貨のヴィンテージを扱っていたんです。15年前に出産したのを機に、仕入れなどで海外へ行くのが難しくなりました。以前から、青森へ帰省する度にお土産屋さんなどに置かれていた”あけびかご”が綺麗だなーと感じていた事もあり、青森のものを扱いたいと北欧雑貨を扱っていたショップを閉めて、新しく立ち上げたのが現在のtalvikkiです。talvikkiもフィンランド語から取ったものなので、青森のものを扱っているのに、なんでスウェーデン⁇と思った方もいらっしゃったと思います。」と笑いを交えて店名の由来を教えてくださいました。
青森を離れてみて青森が大好きになったというハセベさん。”あけびかご”は職人さんの手仕事から生まれ、孫の代まで使い続けられるという丈夫さにも惹かれたそうです。最初は、ツテなども無かったので何件も断られたり、仕入れ先を見つけるのには苦労されたそうです。
通草かごは、職人さんによって作風が変わるそうですが、商品を選ぶ時には、ハセベさんご自身が使いたいものかどうかを考えてセレクトしていらっしゃるそうです。自分で使うと考えると、物を見る目は自然と厳しくなりますよね。ショップでは他にも、こだわって選び抜かれた食器やカトラリーなども掲載されていて、ハセベさんは、気になる作家さんがいらっしゃるとまずは自分で使ってみて、気に入ったものだけを取り扱っていらっしやるそうです。フォルムだけでなく、使い心地も考えられたアイテムばかりが揃います。
こちらのベビースプーンはお子さんがよく噛んでしまいがちなので、通常より厚みを持たせて丈夫に仕上げたtalvikkiのオリジナルです。赤ちゃんも冷たく感じず、プラスチックと違うナチュラルな質感が素敵なスプーンでした。使う人の事を考えてくれているのが嬉しいですよね。ぜひ、手仕事を伝えるWEBショップtalvikkiを訪れてみてはいかがでしょうか。