【弘前市】日本のモダニズム建築の第一人者 前川國男の処女作「木村産業研究所」が重要文化財へ
日本のモダニズム建築の第一人者 前川國男の処女作「木村産業研究所」が重要文化財へ
国の文化審議会は2021年5月21日に建築家 前川國男の第1作となった弘前市在府町の木村産業研究所(現在は弘前こぎん研究所が入る建物)を建造物の国重要文化財に指定するよう萩生田光一文部科学相に答申しました。これにより近く指定される事になりました。
国の重要文化財に指定されるのは青森県内の昭和建築では初めてで、前川國男の建築物としても初めて指定されるそうです。以前より県の登録有形文化財には指定されており、建物前には記念碑も立てられています。今回は国の重要文化財で、建物の歴史的価値が評価されました。
前川國男といえば日本の日本のモダニズム建築の第一人者で、あの有名なル・コルビュジエ(いくつもの作品が世界遺産に認定されている世界を代表する建築家)の元で学び、モダニズム建築の旗手として、第二次世界大戦後の日本建築界をリードした方です。前川氏のお母様が弘前藩士の家系だった事もあり、弘前との縁があり、いくつものデザインを手掛けられたそうです。
現在は、前川建築作品群を愛する市民の手により、弘前と前川國男の関係を体験できる常設博物館(木村産業研究所2階)が2011年に完成し、より多くの人に前川本人とその作品が親しまれるよう、弘前にある前川國男8建築作品のパネル や竣工当時の珍しい写真・模型のほか、手書きの図面、年表など作品の全容がわかる資料も展示されています。時を超えて評価されるというのは、すごい事ですよね。ノスタルジックな建物だけどモダンな雰囲気、当時に想いを馳せながら味わってみてはいかがでしょうか。
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