【弘前市】世界遺産登録された縄文遺跡とその周辺を紹介する初のガイドブックが発売中です。
2021(令和3)年7月27日、北海道・北東北の縄文遺跡群が世界文化遺産に登録されました。登録を記念して、縄文遺跡群の紹介を中心とした旅行ガイドブックが発売されているのをご存知でしょうか。
タイトルは『北海道・北東北の縄文遺跡群を旅するガイド』。弘前市の大森勝山遺跡も掲載されています。出版元の昭文社編集部 茂呂真理さんにお話を伺いました。「青森を中心にすばらしい縄文遺跡が数多くあることは、三内丸山遺跡が発掘されてニュースになった1990年代から知っていました。また北海道・北東北を中心とする縄文遺跡群が世界遺産化を目指していることも、2009年頃にユネスコの世界遺産暫定一覧表に登録されたときから知っており、10年ほど前には“ガイドブックが作れたらいいなあ”と構想を抱き現実になることを願ってきました。」
「当時から、北海道のガイドブック編集を担当していたこともあり、たくさんの方が世界遺産化のため活動されていることも見聞きするようになる中、具体的に世界遺産正式登録の機運が高まったことから2019年に企画を編集部に提案し、今年(2021年)ようやく出版に漕ぎつけることができました。感慨深いです。」
ガイドブックは旅行者の強い味方で、お世話になった方もたくさんいらっしゃると思いますが、遺跡を中心として街や周辺の紹介をしていくというのは聞いたことがありません。遺跡周辺の観光情報や、グルメにお土産も縄文文化づくしになっていますよ。
茂呂さんによると「遺跡だけにフォーカスしたガイドは初めてです。また、北海道(道央)から北東北にかけてのエリアを1冊で広く紹介したのも初ですね。これを機に、縄文遺跡を巡る旅、という切り口で北東北と道南を周遊する方が増えるといいなあ、と思っています。」
出版されたのは「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産登録されたのと同じ2021年7月。出版から2ヶ月が経ちましたが反響はあったのでしょうか。
「地元の有志の方々からの反響はもちろん大きく、大変喜んでいただいています。北海道庁など自治体に寄贈も行われて、新聞でもそうした様子を取り上げていただきました。大きく陳列してくださっている書店様もたくさんあるようで、とてもありがたいことです。本書をご覧になった方からも『地元のことなのに知らなかった』『地域の魅力を再発見・再勉強できるきっかけになった』ととても重宝していただいているようで、編集者冥利に尽きます。」と喜びの声を聞かせてくれました。
私達のルーツに思いを馳せながら、旅に出るのも楽しそうですね。縄文遺跡づくしの初めてのガイドブック、是非ご覧ください。
大森勝山遺跡はコチラ↓
昭文社様 画像提供ありがとうございました。