【弘前市】紺屋町にある旧紺屋町消防屯所で、津軽塗技術保存会 春の特別発表会が開催されていました。アトリエでは伝承者養成研修が行われ、塗部門研修生の作品が展示されていました。
2025年4月25日~27日に、紺屋町にある旧紺屋町消防屯所で、津軽塗技術保存会 「春の特別発表会」が開催されていました。
津軽塗技術保存会は、重要無形文化財に指定された津軽塗を保持する団体として認定されています。古津軽塗の調査や技術再現事業、研究の成果発表に取り組んでいます。
津軽塗は、青森県弘前市を中心に製作される青森県を代表する伝統的工芸品です。「研ぎ出し変わり塗り」という技法で作られる津軽塗には、独特の美しさがあります。
唐塗を中心に、七々子塗、紋沙塗、錦塗の漆器が展示されていました。伝統的でありながら、斬新な作品が数多くありました。
塗部門研修生の製作した津軽塗の作品です。紅葉をモチーフとしたモダンな作品ですね。
こちらの作品は、錦塗りに花模様の描かれた優美な作品です。
他にも塗部門研修生が製作した個性的で素晴らしい津軽塗の作品が、多数展示されていました。
展示室のアトリエでは、津軽塗の技術を伝承するため、会員が講師となり塗師と木地師の養成を行う、伝承者養成研修が行われていました。窓の外は、弘前公園の桜が満開でした。
かつて 消防屯所として使われていた展示場には、当時を思わせる半鐘がありました。建物内部を見物するのも楽しいです。
旧紺屋町消防屯所は、昭和8年(1933)頃に建設されたそうです。 「趣のある建物」に指定され、貴重な歴史的建造物として保護されています。 普段一般公開はされていませんが、さくらまつりや、弘前ねぷたまつりなどの時期には、特別公開されているようです。次回も、津軽塗技術保存会の発表会を楽しみにしています。
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