【弘前市】弘前で作られる焼物 津軽焼の窯元で夏の器展が開催中です!

津軽の風土を表現したような素朴ながらも独特な味わいがある「津軽焼」。起源は元禄10年(1697年)に津軽藩四代藩主信政によって集められた陶工たちが藩内各地に窯を開いたことに始まります。

津軽千代造窯7

「当時の陶磁器は高級品として扱われる藩が多かったのですが、津軽焼はあくまで日用品。主に津軽藩の調度品や日用雑器が焼かれていました。当時、窯場を作るという事は収入源を確保する事・地域の雇用を増やす・周辺事業の発達など、今でいう大手企業誘致のようなものでした。」と教えてくださったのは、津軽千代造窯 窯元の小山さん。

杜のギャラリー陽休庵
しかし、明治に入り鉄道の開通に伴って他県の焼物に押されてしまい、大正時代には一時途絶えてしまいましたが、昭和に入って再興されました。津軽千代造窯では、粘土は弘前市悪戸をはじめとする津軽の土、釉薬は地元の農家さんにいただいたワラによる藁灰釉に、青森県のりんごの木灰などをブレンドしたもの、窯焼きにくべる木は津軽の松、と、津軽の素材にこだわって製作されています。

津軽千代造窯2

作品は、ネットショップなどでも購入できますが、津軽千代造窯の魅力がぎゅっと詰まったショップ&ギャラリー 杜のギャラリー陽久庵では(2021年7月27日まで)、夏の器展が開催されています。

津軽千代造窯3

小山さんは「世界ではナイフ・フォークや、手を使って食事をする文化がありますが、どれも器を置いたまま使われる事がほとんど。日本人だけは器を持って食事をします。ですから、誰しも自分の手に馴染む物かを本能的に判断して陶器を選んでいます。お父さんの茶碗・お母さんの茶碗・自分専用の茶碗があるので、他の人の茶碗を使うとなんだか違和感があるというのは、日本人独特の感覚。陶器を持つ時にも、ある程度、器の重さを想像しながら持ちますよね。重いと感じるものと、軽いと感じるものがあると思います。人それぞれ好みの重さがありますが、それが自分の手に馴染むものを選ぶという事なんです。」と教えてくれました。

津軽千代造窯8

津軽千代造窯では、丈夫で飽きの来ない日々を豊かに彩るアイテムがたくさんありますが、暑い夏にぴったりの涼しげな色合いの新作が展示販売されています。一枚一枚違う表情をしているので、小山さんが教えてくれた通り、手に馴染むものをじっくりと選ぶ事ができますよ。

津軽千代造窯4杜のギャラリー陽久庵は、骨組みと屋根以外を小山さんが手造りされたお店です。土壁に貴重なアンティークのタンスや柱時計が馴染んでいて、年代問わずほっとできる素敵な店構えになっています。陶器好きじゃなくても行きたくなるお店です。ぜひ、自分に馴染む作品を見つける楽しみを体験してみてくださいね。

津軽千代造窯6

津軽千代造窯・杜のギャラリー陽久庵はコチラ(GoogleMapでは住所で検索ください。弘前市城南4丁目11−3)↓

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