【弘前市】全国から注文殺到中!赤ちゃんの服まで洗えるクリーニングが誕生しました!
クリーニングと聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか。汚れがしっかり落ちる・家で洗濯できないものも洗える・大切な洋服だけ出すものなど、自分で落とせない汚れはクリーニング屋さんにお任せ!という方も多いのではないでしょうか。
そのクリーニングにも様々な種類がありますが、弘前市に本社を構える(株)弘前ドライクリーニング工場は、その中でもドライクリーニングに可能性を見出し、社名にもその意思を表してきました。
創業は1948年、2021年で創業73年を迎えます。ドライクリーニングは、水洗いできない衣類を洗うためのものとして開発されたそうです。よくよく考えたら水を使わずに、どうやって洗濯しているのでしょうか。
ドライクリーニングは、工業用ガソリンとも呼ばれる有機溶剤という専用の薬剤を使用します。石油や灯油などと同じ油から出来ていて、水分を含むと起こりがちな衣類のシワや型崩れ、縮みや色落ちがしにくく、洗い終わってから乾燥させる際にしっかりと揮発(きはつ)させる事で、問題なく着用できるそうです。ドライクリーニングという名前の由来も、水を使わないから。
こうやって綺麗な仕上がりの洋服が保たれていたんですね。(株)弘前ドライクリーニング工場では、創業者が見込んだ新しい技術であるこのドライクリーニングを広めながら、素材に合わせた洗浄方法でクリーニングを行ってきましたが、一方で、ドライクリーニング業界が抱える大きな問題がありました。
お客様にとっては、洗った後にしっかり乾燥しないと化学やけどを起こしてしまうこと。お店にとっては、作業者が特殊な健康診断を受けないといけない溶剤であることで健康リスクが付き纏っていました。
ただし、これは(株)弘前ドライクリーニング工場だけでなく、全国のクリーニング業界の常識で、私達にとって空気を吸うのと同じくらい当たり前の事でした。ところが、ある赤ちゃんの誕生でクリーニング業界をひっくり返すような大発明が生まれたのです。
(株)弘前ドライクリーニング工場 久保取締役にお話を伺いました。
「きっかけは、僕に息子が産まれた事です。義理のお母さんから、奥さんが小さい時に着ていた子供服を孫に着せたいからクリーニングできるかと聞かれたときに、今まで感じたこともなかった不安がよぎりました。ドライクリーニングは有機溶剤を使っています。ドライクリーニングしたものを赤ちゃんに着せて大丈夫なのだろうか・・。」
「間違った使い方をしなければ問題は無いものですが、全国的にクリーニングした製品での化学やけどの事例は無くなっていませんでしたし、自信を持って勧められなかったんです。そこで、汚れはしっかり落ちるけど、身体や環境に優しく、赤ちゃんの服にも使える新しいクリーニングができたらと、開発に着手しました。」
「すぐに長年勤めてくれているスタッフと開発チームを作り、試行錯誤を繰り返しました。外部の方からは、そもそも無謀でしょと言われた事もありましたが、職人達の知恵と工夫を組み合わせて、天然洗剤と重曹だけの自然素材だけで完成させたのがone more(ワンモワ)です。水洗いでは洗えないとされていた素材でも、オーガニック素材だけで縮みや型崩れを防いで、ふっくらと仕上げることができるようになりました。」
開発資金はクラウドファンディングで20万円を目標に開始したところ、全国から177万円も集まる結果に。
one moreの体験者からは、諦めていた衣類が蘇った・他のクリーニング店で断られたものも綺麗になったと喜びの連絡がたくさん届いているそうです。また、全国から依頼が殺到しているそうで、嬉しい悲鳴だと話してくださいました。
お客様の大切な洋服を大切に扱うという気持ちから、クリーニング品を届ける箱も、ひとつひとつ大切に可愛く・丁寧に梱包されていました。
久保取締役は、「いつか全てのクリーニングがone moreになれば、環境にも優しく、着る人も洗う人も、みんなが元気になれると思う。」と笑顔を覗かせる一方で、「色々調べている中で、家庭での洗濯事情があまり良くないという事にも気づきました。
洗濯は毎日の事なのに、ちゃんと教わる事がありません。基礎を知れば、洗剤を大量に使わなくても汚れを取ることができます。料理教室はあるのに、洗濯教室はない。料理ほど覚えることは多くないんですけどね。」確かに情報番組の洗濯特集などでしか学ぶ事がなかったんだとハッとさせられました。この問題を解決するべく久保取締役はオンラインにて洗濯講座も開催されているんです。
次回は、この洗濯講座についてもお伝えします。未来を切り開く画期的なクリーニングone moreをぜひ一度体験してみてくださいね!
株式会社弘前ドライクリーニング工場はコチラ↓