【弘前市】農家の新たな未来を切り開く!勇気と有機栽培で目指す1号店 農家のゆうき
複合商業施設ヒロロ地下1階に2021年7月3日 農家の新しい販売所を目指したお店「農家のゆうき」がオープンしていましたが、2021年9月17日より野菜の出荷組合「百匠組」の採れたて野菜の販売を新たに開始しました。農家のゆうきは、30代〜40代の若手農家で2020年に立ち上げられました。一般的な企業であれば働きざかりの年代の方々ですよね。小田桐代表取締役にお話を伺いました。「農業では30~40代になっても、まだまだ若手。農家では1年目みたいなものです。一生続く仕事ですし、まだまだですよ。」と素敵な笑顔で話してくださいました。
農家のゆうきは、勇気と有機栽培を掛け合わせて名付けたもの。有機栽培とは動植物性の堆肥と天然原料による農薬を使った農法です。農家のゆうきでは有機栽培も含めて4種類の栽培方法によって作られた野菜を販売しています。他にも、自然栽培という枯草や藁などを使った無肥料・無農薬で作る農法、そして特別栽培という農水省のガイドラインを元に市町村が認証を与えた農家だけが名乗れる栽培方法があります。私達がイメージする一般的な農薬を使った栽培方法は慣行栽培と呼ばれていて、一般的にオーガニックと呼ばれるのは有機栽培の作物の事を指します。
農家さんによっては、減農薬・減化学肥料に励んで安全な作物を届けたいと日々努力していらっしゃる方がいらっしゃいます。しかし、小田桐代表取締役によると「青森県の農法は慣行栽培がほとんどです。一生懸命、減農薬・減化学肥を行ってできた作物は慣行栽培に比べると収穫量も少なく、手間暇かけても農協などに出荷すると、買取価格は慣行栽培と一切変わりません。まだ、減農薬・減化学肥料の作物を流通させる仕組みが整っていないというのが現状です。スーパーには慣行栽培の作物も、減農薬・減化学肥料の作物もごちゃ混ぜ状態で並んでいます。」と教えてくれましたが、せっかく手塩にかけて育てた作物なのに、その価値を評価するシステムがないなんて悲しすぎます。そこで農家の有志が集まって、減農薬・減化学肥料に励む農家を支える為に出店したのが農家のゆうきです。
農家のゆうきでは、大きな目標を掲げています。それは、『安全な野菜を真面目に作っている農家がまともに暮らせるようにする』というもの。農薬に頼る農法を辞めても、きちんと収入が入る仕事になれば、新規就農者も増えて、食卓に安全な野菜を届ける事ができる。まさか農家さんがこんなに大変な思いをされているとは思いませんでした。
農家のゆうきでは、適正な価格で評価される流通販売網を農家の方々に代わって用意することで、農作物の生産に集中してもらうことを目的としたプロジェクトの支援をクラウドファンディングで募っています。お店に来られない方は、ネット上で応援することも出来ます。ぜひ、安全な作物作りに挑戦されている農家の皆様の活動を買う事・食べる事で応援されてみてはいかがでしょうか。
農家のゆうきはコチラ↓