【弘前市】黒石市にレトロで美しい三重塔 黒石市消防団第三分団第三消防部屯所

黒石市にレトロで美しい三重塔 黒石市消防団第三分団第三消防部屯所

黒石市の有名な木造のアーケード街が残る日本の道百選にも選ばれた「こみせ通り」から一本入った道路、松の湯交流館 駐車場の隣にある黒石市消防団第三分団第三消防部屯所。木造の消防屯所です。

ここは消防団の詰所で、消防屯所とも言われる昔の消防団が実際に使っていました。中でもこの「黒石消防団第三分団第三消防部屯所」は、大正13(1924)年に建造された歴史をある屯所で、上層に唐破風様の屋根を頂く望楼がひときわ目を引き、重厚な佇まいを今に伝えています。望楼（ぼうろう）とは遠くを見るための高い構築物や物見やぐらの事を指します。

外側からは見えませんが、ガラスの奥にはヴィンテージの消防車がどっしりと構えています。昔の消防士車はポンプで動かしていたそうです。水を汲み上げ続ける為には、たくましさと専門技術が必要だったので、消防士は選ばれた人だけがなれる職業というのは現代と変わりませんね。

青森県のホームページによると大正13年に建てられた町屋に、洋風のデザインを取り入れた消防屯所であり、昭和3年に消防自動車が配備されたことで、表側が増築され現在の形となったそうです。

また、津軽地区には、この他にも望楼を持つ屯所があるが、この建物はその中でも背が高く、造形的にも優れた津軽地区を代表する消防屯所であるとの記載もありました。びっくりした事に、こちらの貴重な屯所は現在も黒石市消防団第三分団第三消防部屯所として使用されているそうです。歴史の流れと古き良きものは、後世にも受け継がれていくものなんだと実感しました。

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