【弘前市】青森県で一番古い尊像 最勝院「仁王像」修復の為クラウドファンディングが行われています
五重塔がある金剛山最勝院の仁王像の修復の為、クラウドファンディングで協力を求めています。
一代様としても有名な最勝院ですが、この門の中に展示してある仁王像が経年劣化の為、修復が必要となっています。2017年秋、仁王像(阿形金剛力士)の左目が床にコロリと目玉だけが転がっているのを信者の方が発見した事から始まります。この事は大きなニュースとなったので、ご存知の方も多いかと思います。
専門家によると、この門には左右に2体(目が壊れた阿形像と吽形像)の仁王像がおり、それぞれの残り全ての目も今にも落ちそうだ、ということがわかり、修復を行うことになりました。2019年の秋には、修復場所へ運ぶため仁王様を門の外へ動かしていた所、左足が外れてしまうなど、接着剤の役割をしていたものや「かすがい(木と木を繋ぐ役割の鉄製の大釘)」も緩んでいる事がわかり、目だけの修復から2体の全身解体修理へと変更を余儀なくされました。
修理費用は3300万円。この仁王像は文化財の指定を一切受けていないため、費用の全額をお寺で負担しなければならないとの事。目の修復だけで1700万円という予算を檀家さんの寄進で賄っていた為、更なる寄進は難しいと考えられ、600万円を目標にクラウドファンディングで集める事になりました。
2021年4月12日現在で3,652,000円が集まっています。解体の過程の中で、吽形像の体内に「承應2年」(1653)の墨書が発見され、368年前に制作された青森県で一番古い尊像となりました。境内には賽銭箱も置かれていますので、お参りの際にも寄進できます。弘前を見守り続けてきた仁王像が綺麗に修復される事を願います。
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